こんにちは、なはとまです。
みなさんはUSBケーブルを買うときにどのケーブルを買ったらいいか悩んだことはありませんか?
USBケーブルによっては、充電速度が遅い、データ転送速度が遅い、などのデバイスの性能を生かせないものがあります。
今回はそのようなものを買わないようにするために、USBケーブルの規格や選び方について、紹介したいと思います。
USB端子について
現在よく使われているUSB端子
- Type-A
- Micro Type-B
- Type-C
iPhoneに使われている
- Lightning
があります。
そしてケーブルの商品名では ○○(端子名) to ○○(端子名) の様に表記されています。
USBの規格による性能の違い
まず転送速度の違いから
転送速度
規格 (別称) | 最大転送速度 | 端子 |
USB 2.0 | 480Mbps | Type-A Micro Type-B Type-C Lightning |
USB 3.0 (USB 3.2 Gen1) | 5Gbps | Type-A Micro Type-B Type-C |
USB 3.1 (USB 3.2 Gen2) | 10Gbps | Type-A Micro Type-B Type-C |
USB 3.2 (USB 3.2 Gen2x2) | 20Gbps | Type-C |
Thunderbolt 3 | 40Gbps | Type-C |
Lightningは今のところ、USB 2.0にしか対応していないようなので、転送速度は最大で480Mbpsです。
USB 3.2 (USB3.2Gen2x2) と Thunderbolt 3 はType-Cのみに対応しているので送受信どちら側もType-Cでなければなりません。
Thunderbolt 3 について
細かい説明は省いています。
Thunderbolt 3は高速通信規格で、対応していないデバイスでは性能を発揮しきれませんので、注意が必要です。
またケーブルの長さと種類によって転送速度も変わってきます。
長さ | パッシブ | アクティブ |
0.5m未満 | 40Mbps | 40Mbps |
0.5m以上 | 20Mbps | 40Mbps |
次は充電性能の違い
充電性能
規格 (別称) | 電圧 | 電流 | 電力 |
USB 2.0 | 5V | 0.5A | 2.5W |
USB 3.0 (USB 3.2 Gen1) | 5V | 0.9A | 4.5W |
USB 3.1 (USB 3.2 Gen2) | 5V | 0.9A | 4.5W |
USB 3.2 (USB 3.2 Gen2x2) | 5V | 1.5A | 7.5W |
USB Power Delivery 3.0 (PD) | 5~20V | 2~5A | 10~100W |
Quick Charge 3.0 (QC) | 3.6V~20V | 2.6A、4.6A | 18W |
充電性能では USB Power Delivery (PD) が一番優れています。
USB Power Delivery 3.0 (PD) について
細かい説明は省いています。
USB Power Delivery (PD) は大容量の電力供給と、データ転送が同時にできる規格です。
使用するにはPDに対応したデバイス、ACアダプターなどと、PD対応のケーブルが必要です。
PD対応のケーブルの端子は Type-C to Type-C と Type-C to Lightning しかありません。
Quick Charge 3.0 (QC) について
こちらも細かい説明は省いています。
Quick Charge 3.0 (QC) はSnapdragonのSoCを搭載しているデバイスへの急速充電技術です。
使用するにはそれぞれQCに対応したデバイスと、ケーブルと、ACアダプターが必要です。
結局どのケーブルが良いのか?
転送速度が速く USB Power Delivery (PD) に対応しているケーブルを選べば基本どの用途にも使えるのでおすすめです。
なので転送速度が速くPDに対応しているケーブルを下にまとめておきます。
Thunderbolt 3 ポートがある場合
- USB Power Delivery (PD) 対応 Thunderbolt 3 アクティブケーブル
- USB Power Delivery (PD) 対応 USB 3.2 (USB 3.2 Gen2x2) ケーブル
Type-C ポートがある場合
- USB Power Delivery (PD) 対応 USB 3.2 (USB 3.2 Gen2x2) ケーブル
iPhoneの場合
- USB Power Delivery (PD) 対応 Type-C to Lightning ケーブル
※Lightning端子の仕様上、転送速度は 480Mbps しか出ません。
以上が転送速度が速くPDに対応しているケーブルです。
上記のどれにも当てはまらない場合
上記のどれにも当てはまらない場合は、PDに対応しているケーブルがありません。
ですがSnapdragonのSoCを搭載しているデバイスの場合は、Quick Charge (QC) が使えるのでQCに対応していて、転送速度の速いケーブルを選ぶことをおすすめします。
- Quick Charge (QC) 対応 USB 3.1 (USB 3.2 Gen2) Type-A to ○○(端子名) ケーブル
その他デバイスのデータ転送が目的なら
- USB 3.1 (USB 3.2 Gen2) ○○(端子名) to ○○(端子名) ケーブル
その他デバイスの充電が目的の場合は、どのケーブルを選んでもさほど変わりません。
なので自分が使用する端子がある安いケーブルを選びましょう。
最後に
USBケーブル選びで迷ったら、PD対応の Thunderbolt 3 か USB 3.2 (USB 3.2 Gen2x2) のケーブルを選びましょう。
今回紹介したことはすべて、今現在普及しているものに絞って紹介しています。
なので新しくあまり普及していないものは紹介していません。
最新の規格はすべてType-C端子のみなので、今後長い間Type-C端子が主流になると思います。
この機会にType-C端子中心の環境を整え、次世代の普及に備えましょう。
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